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生徒に多様な選択肢を「海外大学推薦制度」に迫る

2023.01.11

日本にはグローバル人材が足りないと言われて久しいが、ここにきて、グローバルコースや国際コースを設置する高校がじわじわと増えている。普通科でも、海外留学に興味を持つ生徒からの相談が徐々に増えてきているという。

しかし、留学、しかも海外大学進学は、その国の教育制度、学校情報、入試対策、ビザなど専門的な知識が必要で、ただでさえ忙しい先生がそれらを調べ、理解したうえで進路指導を行うことは難しい。生徒は海外進学という魅力的な選択肢があっても、実質、それを選ぶことができない。

そんな課題を抱える高校に、「海外大学推薦制度」導入を提案するのが株式会社留学情報館(以下、留学情報館)だ。

「海外大学推薦制度」は、一定水準以上の英語力とGPAという条件をクリアすれば、海外大学に無試験で入学できる仕組みで、従来の国内大学への指定校推薦制度をイメージするとわかりやすい。


海外大学推薦制度とは?

留学情報館が提供する、国際化を推進したい高等学校向けサービス。指定校に選べる海外大学は7か国・300校以上。日本人が進学を検討するに値するとされる、8,000校もの海外大学から厳選されている。日本の高校がそれだけの数の海外大学と提携するには、リサーチ、商談、契約に膨大なコストと労力がかかるが、この制度を利用すると、留学情報館一社と契約するだけで、その年度からすぐに学生の推薦が可能となる上、生徒や保護者への説明会、進学カウンセリングも代行するため、授業や校務に忙しい先生の負担を増やさなくても済む。「海外大学推薦制度がある高校」として、ブランディングの効果も高い。


この記事では、この海外大学推薦制度について、実現の背景や、現場の声をふまえたサービスへのこだわり、導入の判断ポイントなどを、留学情報館代表の大塚氏に聞く。

生徒に「海外進学」という選択肢。学校の強力なブランディングにも

-まずは、海外大学推薦制度のメリットをかんたんに教えてください。

(大塚)大きく二つあります。生徒様に海外進学の選択肢ができることと、学校様の強力なブランディングにつながることです。

忙しすぎる先生に代わって、海外進学進路指導を代行

(大塚)私たちは留学エージェントとして、12年以上に渡り、12,000名を超える方の海外留学を支援してきました。数年前からは個人のお客様だけではなく、日本の学校のグローバル化のお手伝いをさせていただいています。その中で感じたのは、「海外進学を検討する生徒様が年々増えている」ことと、しかし、「現場の先生方がそれらの声に応えられていない」、という現状です。原因を一言でいえば、「先生方が忙しすぎる」。従来の進路指導だけでも手一杯なのに、あまり知識がない海外進学の進路指導はできません。生徒様を思えばこそ、中途半端なことは言えない、でも調べている余裕もない。結果、生徒様も適切な情報が得られず、海外進学をあきらめる、という現状になっています。

これは何とかしなければ、ということで、私たちが学校様と海外大学とのパイプ役、海外進学の進路指導役として参加することで、生徒様へ海外進学の選択肢を持っていただけるようにしました。これが海外大学推薦制度です。

「海外進学できる高校」としてブランディング、他校との差別化が可能

(大塚)また、この制度のメリットは、生徒様や、進路指導の先生といった現場だけにとどまりません。学校全体にとっても「海外進学できる高校」として、強力なブランディングになります。実際、この制度を導入したことで大手新聞に取り上げられた高校様もあります。

高校でのグローバルコース増加の流れは今後も続いていきます。生徒様の選択肢を増やすこと、そして、他校との今後の差別化の武器の一つとしても推薦制度を捉えていただけると幸いです。

導入事例① 東京成徳大学中学・高等学校(東京都)

▲「海外大学への推薦進学制度、7か国50大学と提携…東京成徳」(読売新聞)2022/07/27

米・英・豪をはじめとする海外の50大学と学校推薦型選抜(指定校推薦)契約を締結して話題となり、読売新聞にも取り上げられました。2022度の中高一貫部の6年生(高校3年生)のうち2人はもともと海外大学進学を志望していたが、この指定校推薦制度導入を機に新たに7名が選択肢として検討をはじめる等、導入初年度から進路多様化に大きな効果が出ています。

世界ランキングは高いが競争倍率の低い海外大学が、日本人を求めている

▲実は日本の大学を受ける同じ学力で、より世界ランキング上位の海外大学に合格可能性がある

-海外大学は難しいイメージがあります。そんなに簡単に海外大学へ進学できるものなのでしょうか?

(大塚)海外大学と聞くと、「ハーバード大学」「スタンフォード大学」「MIT」といった超有名大学を思い浮かべる方が多いです。このような競争率の高い大学に推薦制度で入学することは正直、できません。このような大学は世界中から入学希望が殺到します。大学は、わざわざ推薦枠を作らなくても優秀な学生をたくさん獲得できます。

しかし、評価の割に知名度があまり高くない大学や、郊外に立地しているなどの理由で、競争倍率が低い大学もあります。このような大学は、例えば世界ランキング100位以内など、高く評価されているにもかかわらず、学生の安定確保に苦労しているケースも多いため、優秀な日本人学生にはぜひとも入学してほしいと思っています。

海外進学したい日本人学生と、世界ランキングは高いが競争倍率の低い海外大学をマッチさせる仕組みが、この推薦制度なんです。

もちろん、「ハーバードに挑戦したい!」という生徒様の個別サポートも可能です。推薦制度や日本の大学との併願もできますよ。

▲TOEICやTOEFLとGPAで受験できる日本の大学なら併願も容易。日本の大学を滑り止めとして受験できる。

導入事例紹介② 仙台育英高校(宮城県)

甲子園の常連校として有名な仙台育英高校は、2015年2月に東北初の国際バカロレア ディプロマ プログラム(IBDP)の認定校となるなど、国際化にも力を入れています。2022年より海外大学推薦制度を導入し、初年度から学生の約半数の海外大学出願を目指しています。

こだわったのは「先生方の業務負荷を増やさない仕組み」

▲保護者・生徒向け説明会も実施可能。講師派遣はもちろん、広報資料作成など煩雑な業務も代行

-推薦制度というサービスを作るにあたって、こだわっているポイントは何ですか?

(大塚)生徒様の選択肢を増やす、ということは大前提として、「先生方の業務負荷を増やさない仕組み」に徹底的にこだわりました。

海外大学推薦制度において、先生方の役割は「周知し、耳を傾ける」、弊社の役割は「考え、実行する」と位置付けています。

私たちに学校様のご事情をシェアしていただいたり、生徒様の海外意識のアンケートを取っていただいたり、制度について保護者様にアナウンスしていただいたり、といったことは先生方にお願いしたいと考えています。一方で、ご事情やアンケートをもとに、学校様に合った制度設計をしたり、保護者様への説明資料を作成したり、生徒様のカウンセリングやエッセイの添削や出願サポートといった、高い専門性が必要だったり、工数がかかる部分は弊社にお任せください。もちろん、生徒様のカウンセリングについては、状況を逐一共有しながら進めてまいります。

先生方はこれまで通り、通常業務に専念していただきながら、ピンポイントで先生にしかできないことだけをお願いするイメージです。

「いつか必要」なら、早めに検討を

-サービスを導入すべきか、そうでないかの判断基準はありますか?

(大塚)「そこまでニーズが大きくないし、今すぐじゃなくてもいい」とお考えの学校様もあるかと思います。

ただ、経営者様が気づいていないだけで、実は生徒様からの海外進学相談が増えていて、現場の先生は切実に課題を感じていた、というケースをこれまで多く見てきました。

また、学校で独自に海外大学推薦制度を作ろうとすると、リサーチし、カンファレンスに参加し、商談し、契約し・・・と膨大な工数がかかり、それを実行できる専門性の高い、高コストの人材を雇う必要も出てきます。

ご利用いただいているクライアント様は、「将来は必ず海外大学推薦制度のような仕組みが必要。しかし自前で構築するのは難しいし、ニーズが大きくなってからでは出遅れる」と考え意思決定されているところが多いです。

低コストで良質な海外進学指導を実現し、生徒様の選択肢を増やすことができ、海外大学の名前を利用することでブランディングにもつながるので、十分魅力があると考えています。(了)


海外大学推薦制度について、気になる方はぜひ一度、資料をダウンロード、もしくは直接お問合せください。